曹洞宗 瑞光山 雲龍寺 (雲竜寺)

館林市は渡良瀬川西岸にある群馬県の市ですが、東岸に館林市の飛び地があります。田中正造翁と鉱毒被害者の活動拠点であり、「大挙請願行動」(大押し出し)の集合場所であり、田中正造翁の仮葬儀を行った場所であり、そして、田中正造翁の分骨墓所がある『 雲龍寺 』がその館林市の飛び地にあります。

田中正造翁は明治29(1896)年10月「栃木群馬両県鉱毒事務所」を設けました。その後、『足尾銅山鉱業停止請願事務所』として、栃木･群馬・埼玉･茨城の4県鉱毒被害民の闘争本部となりました。ここが鉱毒被害町村のほぼ中央に位置していたからであす。

明治33(1900)年に起きた川俣事件のとき、鉱毒被害民は雲龍寺に集結し、渡良瀬川を渡り、館林を通過、途中警察官と小競り合いを演じながら正午頃佐貫村（現明和町）に到着。川俣地内の橋(上宿橋・現邑楽用水架橋)にさしかかったところで、被害民の上京を阻止しようと待ち構えていた300余名の警官隊と激しく衝突しました。

雲龍寺本堂に上がる右手に鐘があります。当時の鐘が現在もそのまま懸かっています。この鐘を合図に続々と結集した農民たちが鉱毒悲歌を高唱しながら、東京への大押出し（一大請願行進）を繰り出したと、ご住職が教えてくださいました。また、この雲龍寺本堂内右手には資料室があり、田中正造翁に関する資料が公開展示されています。小口一郎氏の木版画が多数掲出されており、見応えがありました。

雲龍寺から歩いて10分程度のところにある栃木県佐野市下羽田町の庭田家で田中正造翁が逝くと、9月6日に雲龍寺で仮葬をすませ、10月12日に惣宗寺で本葬が盛大に行われました。

雲龍寺の山門をくぐり、左手の「足尾鉱毒事件被告の碑」を過ぎて、石の階段を数段上がった高台となっている場所に田中正造翁の分骨墓所と救現堂があります。

救現堂は、7回忌に足利町（現館林市本町）の琴平神社の建物を移築したもので、正造が病床で「現在を救え、ありのままを救え」と叫んだことから名付けられました。中には正造の木像と、鉱毒事件に奔走した人々が記された大位牌が祀られています。

田中正造さんの眠る寺
偶然に誕生日が一緒である
縁を感じ墓参り
両毛5市の市民のために私財を投げ出した農政の神様

田中正造のお墓があります。

是非とも訪ねて欲しい！

とにかく、住職の人柄がいい

足尾鉱毒事務所が置かれた寺院で、運動を牽引した衆議院議員､田中正造の墓がある。本堂に田中正造の展示があり、住職にお声がけをして下さい。最寄駅から遠いので、車でのアクセスをオススメする。

こちらには「足尾鉱毒事件被告の碑」があります。
明治23年2月13日の払暁、この雲竜寺には足尾鉱毒の被害民、約2000名が集結しました。
明治10年頃より、足尾銅山の増産によって、渡良瀬川は鉱毒に汚染されるようになり、深刻な被害は魚介類から人畜に及ぶ事態となりました。
特に激甚地となった館林、板倉町、佐野市、足利市、藤岡町等の人々は、鉱毒の除去と鉱山の操業停止の請願に立ち上がりました。
彼等に同情した栃木県選出の代議士、田中正造を先頭に、請願運動は続けられましたが、当時はまだ「公害」という言葉もなく、経済発展を最優先させる時の政府からは、田中の必死の訴えも狂人扱いされる始末でした。
ついに大挙上京して直接請願することに決し、集結した人々は館林を経て川俣に向かいました。
これに対し、館林警察署では警官180名と憲兵10名を動員して、上京の阻止に当たりました。
激しい乱闘の末、68名が検挙され人々は四散しました。これが世に言う川俣事件です。
この事件では、それ以前の逮捕者も含め、78名が凶徒嘯聚罪などに問われました。
のちに被告の一人の長男である水沼英一が、田中正造とともに戦った無名の人々の名を世に残そうと決意し、募金を募ったところ、目標を遥かに越える浄財が集まり、この立派な石碑の建立に至った…とのことです。
当時はまったく報われず、悲運のうちに亡くなった人々の一人ひとりの名前が、ここには漏らさず刻まれています(;_;)/~~~

偉人 田中正造翁の６つある墓所（分骨）のうちの一つ。

田中正三の無念を感じられる。渡良瀬川の土手下だった。

由緒あるお寺で管理も行き届いています

田中正造さんが