Ichijimaminzoku Museum

大変親切丁寧な説明をして頂きました。三ッ塚遺跡（みつづかいせき）という名前は、発見当時に盛り土が三つあった事から、古墳が三つあったのだろうという事で付けられたそうです。調査後この盛り土から柱の跡が見つかり、ここは古墳ではなく建物の基礎だった事が分かったそうです。

近くからは三ッ塚天神窯跡があり、ここからは7世紀頃（675〜700年）に焼かれた鴟尾（しび）が見つかっています。屋根にシャチホコを見かけますが、シャチホコになる前は鴟尾と言われる物が瓦屋根の角になっていたようです。

また近くの梶原遺跡からは最古級の犂（からすき）がほぼ完全な形で発掘されおり、明治期に使用されていた鋤（すき）と並べて展示されています。7世紀から明治期まで実に1300年に渡ってほぼ同じ形の道具が使われ続けた事が分かります。鋤は田を耕すための道具です。

資料館の玄関口から入った所には、さり気なく度肝を抜かれる御神輿が展示してあります。神輿の本体は約200年ほど使われた物を天保三年（1832年）に京都の神社から下取りしたものだそうです。新品の価格は現代なら一億円相当だと言います。珍しいのは神輿の本体が四角ではなく六角形だということです。神輿の飾りには九日大明神と記されていますが、一枚めくると稲荷大明神とあったそうで、伏見の稲荷大社に問い合わせ確認をしてみたそうです。

などなど、面白いお話を伺う事が出来ます。

現在は閉鎖されています。