Kitadaya Liquor Store

今はどうなのか知らないが、鶴来の有名な酒勿論あの菊姫を、〜・・と言うなら此の北田酒店は第一頭に挙げられたモノだ、だが、簡単には売って貰えなく、よほどのヨシミを通じ無ければ普通は買えない店としても有名だった。今より３０数年前、まだ日本酒ブーム
吟醸酒が人気を呼びやっと日本酒離れも此処にとどまるかどうかの時代、私は既に寒梅やら群馬泉やら岐阜から関東の千葉、九州と吟醸酒を片端から知り合いを通して買っていた
。まだ獺祭なんて目にも触れない時代、黒龍も知り合いを通したから買えたし、勝駒も偶々てに入れたりした。我が町のとなるなら菊姫にとなるが当時は普通の町の酒屋では菊姫の吟醸酒は入手不可能で、野町の北田さんはそんな中で知り合いの寺の坊さんが紹介をしてくれました。
ただ、それだけで〜と言う訳でなく、彼北田氏から酒についての講義を聞かないと先ず売って貰えないと言う伝統な店だった。
何しろ菊姫のヴィンテージものが蔵にはあったと言う猛者で、菊姫本社さえないのが本社から買いにくる伝説の店、
北田は勿論、店売りもしてますがほとんどがお寺の需要で成り立っ店で店売りは先ず人を見て売らないことも有るようでしたね。
私はたまたま寺関係の紹介と何だか多少気に入られて以後は何本も買いました。
勿論講義付きでしたが、〜
焼酎も未だ流行りとなる以前、能登には白藤と言う焼酎があって〜北田酒店にはその白藤が店にはあったり・・勿論試しましたが、富山の満寿泉などなども北田氏によって知った日本酒であった。天狗舞の吟とか、高い日本酒なども試したもの、寒梅から始まった日本酒修行は言うなれば前哨戦〜ワインの下地につぐ酒の不思議な効用は私には次なる世界への道筋を指し示していたような、かれこれ〜４０数年の時を酒を通し人間関係やまた失敗もそして今日のワインへの拘りを、作って来たとも言えますね。
良い〜安いものがいけない訳ではなく、その奥深さを知るには、矢張り〜良い酒が人間を変えて行く〜とは私の得た結論かも知れない
ただ、ノメリ込むのではなく距離を置きながら深く思う〜マナーやら礼を知る事や人との付き合いを人間らしく・・と、未だにワインだけは少しやりますが、日本酒はほんのちょっとかな？、口を湿す程度。
最近の若い人たちの酒についてのマナーを見ていると世相の混濁している様子は納得行く気がするね。
一つ言って置きますと、酒は昔から地元の酒でつまりは地酒が其の地方の料理と合う訳で
、なんにしても料理もだが地元の食材から皆さんが馴染みになって行った〜が、近年は特に交通運輸の簡便さから流通網が整備されて変わり、同時に味わいと言う基本的な部分から変化して日本はイヤ世界といっても良いくらいに食の世界も変わったのだ。まるで何処でも金太郎飴みたいなモノに〜・・よほどの通人でなければ食材を云々することは滅多ないほどと、それを踏まえた上で地方の料理を堪能する〜其が今ような料理や食材の世界であると私は思うのです。